年末の大掃除といえば、家でも会社でも毎年のイベントのようなもの。
昔から、新年を気持ち良く迎えるために、家や会社をキレイに掃除するとうことは当たり前に行われてきました。
しかし、一人暮らしの人も大掃除をするのでしょうか?
今大掃除をしない人が増えていると言われている、一人暮らしと大掃除についてご紹介します。
大掃除をしない一人暮らしが急増中
大掃除といえば、家族でワイワイとやるのが一般的です。
占有面積が広くないと、なかなか掃除に「大」をつけるほど、大げさに掃除をする場所もありません。
一人暮らしなら、物も少ないので普段から掃除をしていれば、別段年末に大掃除をする必要もないのです。
また、以前に比べて年末年始に働くということも、珍しくないため仕事で忙しくてなかなかできないという人もいます。
実家へ帰省する人は、仕事納めの翌日に帰省する人も多く、掃除をしている時間がないという人もいらっしゃいます。
これらのことから、年末の恒例行事になっている大掃除を、一人暮らしの人はしない人が急増しているようです。
大掃除を年末にしないといけない理由って?
現在では本来の大掃除の由来を知らずに、新年を気持ちよく迎えるためにキレイに掃除をしている人が多いかもしれませんが、実は大掃除にはそれをする理由がちゃんとあります。
それは、大掃除によって、一年の煤(すす)や、厄、穢れ(けがれ)を払い、お正月に神様をお迎えする準備をするためです。
今は「大掃除」と呼ばれていますがそれは平安時代に入ってからのことで、それまでは「煤払い(すすはらい)」と呼ばれていました。
今でも神社などでは年末の行事として「煤払い」を行っているところが数多くあります。
このように、大掃除というのは新しい年と共に、神様を迎え入れるという意味が、昔から伝統として伝わっているのです。
今では大掃除を年末に行うことが一般的ですが、昔は12月13日に行われていて、掃除をする時にはお酒や蕎麦が振舞われていたそうです。
12月13日から年末にかけてを「事始め」、1月1日から1月15日を「事じまい」と呼び、神様を迎え入れる準備と、帰っていただく後片付けをしていたのです。
大掃除の意味を知っておくことで、大掃除をする時の気持ちが変わってくるかもしれませんね。
年が明けてからの大掃除はOK?
仕事納めすぐに帰省をしたり、忘年会などで何かとバタバタする年末。
一人暮らしだと特に、あっという間に時間が過ぎてしまい、「大掃除をし忘れていた!」なんてこともあります。
本来は、年越しと共に神様を迎え入れる大切な行事なので、年を越す前に行うのが最も良いといわれています。
しかし「事始め」にできなかったとしても、1月15日までの「事じまい」までに部屋の中をキレイに掃除をし、神様をお送りすることができるかもしれません。
まだ、「大掃除をしていない!」という人は、1月15日までに部屋をキレイにしてみてはいかがでしょうか?
しないよりは、した方が良いので是非、普段掃除をしない洋服ダンスの奥や、流し台の下などを掃除してみてください。
まとめ
忙しく時間がなくて、大掃除ができない一人暮らしの人も増えているようです。
もちろん、日頃から小まめに掃除をしている人は、あまり大掃除をする必要性を感じないかもしれません。
しかし、新しい年と共にキレイな部屋で過ごすというのは、とても気持ちが良いものです。
もし、まだしていない!という方はぜひ15日までに行ってみてはいかがでしょうか?